【デュエマ】フォーミュラエクストラウィンを考える その3
※この記事はオプティマスが殿堂解除された世界線で書かれています。
こんにちは、やすぜろです。
いや~、ついにこの時がやってきましたね。
オレ達の‟黄金時代”こと《常勝ディス・オプティマス》が還ってきました。‟幻想”じゃねえよな…!?
2017年にしょっ引かれたので5年ぶりにシャバに戻ってきたことになります。ジョー編の間ほぼずっと足湯に浸かってたんですね。時が経つのは早えなあ…
そんな彼の初出は古く、エピソード1第2弾「ダークサイド」にてこの世に生を受けました。ちなみに同期にはヴォルグや永遠リュウ、ホワグリにデスゲなど錚々たる面子が居ます。
永遠リュウのような分かりやすいパワーカードではないものの、なんかループしそうなことが書いてあったオプティマスはそれなりに注目されていました。
実際スペース・チャージって、マナに置かれる文明の縛りとタイムラグさえ克服できればかなり強い能力なんですよ。で、克服するとどうなるかというと、ループします。
オプティマスも例に漏れずループデッキの核として運用されていくことになります。登場して間もない頃は、まだギリ使えた《母なる紋章》と組んで悪さをしていました。紋章が温泉送りになった後は、《獰猛なる大地》を相方に据えてリペアしたりしてましたね。
さて、時は進んで2013年。オプティマスはある大きな変革を迎えることになります。
《妖精の裏技ラララ・ライフ》の獲得です。
一見、スノーフェアリーが居ればタダで唱えられる《フェアリー・ライフ》でしかないこの呪文ですが、特定の状況下では宇宙を引き起こすカードとなります。
- 《薫風妖精コートニー》、《常勝ディス・オプティマス》が場に並んでいる状態で《ラララ・ライフ》をG・ゼロで唱える。
- 山札の上から1枚がマナゾーンに置かれる。コートニーの効果で自分のマナは全文明として扱うので、オプティマスのスペース・チャージが2つとも起動。
- SC光で今唱えたラララ・ライフを手札に戻す。(初期盤面に戻る)
と、まあこんな感じでループして文字通り無限にマナブーストが出来るわけですね。マナが伸びまくるのでフィニッシュ方法も多種多様で、無限に《トンギヌスの槍》を撃って相手のマナや場を破壊し尽くしたり、無限に《アルカディア・スパーク》を撃ってLOさせたりとかなりの派生がありました。
こうなってくると話は別で、オプティマスループは普通に強力なデッキとして認知されるようになっていきました。それは同時に温泉が近づいていることでもあったのですが…
その後も強化パーツを定期的に貰っていったオプティマスループはスクチェンマナロに轢き殺されてGP3rd準優勝。おそらくこれが直接的な要因となり、2017年2月26日にオプティマス本体が殿堂入りする運びとなりました。
そして2022年。5年の時を経て、オプティマスは還ってきたわけです。
これはもうデッキを組むしかありません。あの頃の夢を、青春を取り戻しましょう。
コンセプト
さて、早速デッキ解説…と行きたいところですが、その前に皆さんはオプティマスと相性のいいカードをご存じでしょうか?
そう、《偽りの名 iFormulaX》ですね。
先述の通りオプティマスループのフィニッシュ手段は多種多様。どうせループするのなら、最後はEXウィンで華麗に締めくくりたいものです。
以前組んだスノーフェアリーiFormulaXを少しいじったり、アナカラー軸で組んでみたりしていましたが、オプティマスが使えるようになった今、オプティマス型以外で組む理由はありません。
てなわけでハイ、デッキリストです。ピン投のカードが多くて「いかにもループデッキ~~!!!」って感じがしますね。
構築的にはGP3rd期のリストをベースにしながらオリジナリティ溢れるように調整した感じですね。《魔天降臨》とか入れてんの私だけじゃないかな…
コンセプト、というか勝ち方について詳しくは後述しますがループの流れ自体は当時と変わりありません。基本的に一度回り始めたらそのまま勝ちます。不健全!
採用カード
- 《常勝ディス・オプティマス》《薫風妖精コートニー》
デッキの核です。ちゃんと手札に引き込んでおきたいのでそれぞれ4投。コートニーは最初両種4投でしたが、ちょっと過剰に感じたのでRe:4通常2の計6枚に落ち着きました。
基本的に2ターン目には立てておきたいカードですが、システムクリーチャーである以上どうしてもマッハファイターの的になりやすいので、手札に2枚目以降のコートニーを抱えておいたり、コートニーを出すターンを見極めるプレイングが重要になります。
- 《偽りの名 iFormulaX》《水上第九院シャコガイル》
フィニッシャー。最終盤に1枚引けていればいいのでそれぞれピン投。
なんでフォーミュラEXウィンなのにシャコガイルが入ってるんだ、と思う人もいるかもしれませんが、これには深~~~いわけがあるのです。
2枚ともEXウィン能力を持つカードなわけですが、注目すべきはその能力がトリガーするタイミング。iFormulaXが「自分のターンの終わりに」であるのに対し、シャコは「自分が山札の最後の1枚を引く時」となっています。細かな違いですが、シャコは相手のターン中にもEXウィンできるわけですね。
さらに言うと「ゲームに負けるかわりに勝つ」とあるので置換効果は連鎖しないルールにより、《不敗のダイハード・リュウセイ》や《完全防御革命》による敗北回避をすり抜けることができます。iFormulaXより強くない?
要するにiFormulaXのEXウィンがケアされそうな対面を見越しての採用です。もちろん基本的にはiFormulaXでのEXウィンを狙っていきますよ?
- 《妖精の裏技ラララ・ライフ》《セイレーン・コンチェルト》
ループパーツ。ラララ・ライフは3投の人も居たりしますが、私は諸事情も込みで4投派です。
コンチェはマナに落ちたパーツを拾うのに使います。これもオプティマスで無限に使いまわせるので、基本的にすべてのパーツを回収することができます。
- 《フェアリー・ライフ》《ダンディ・ナスオ》《神秘の宝箱》
初動枠。ナスオは好きなカードを、宝箱は自然以外のカードをマナに落とすことができます。
ナスオで落としたいのは《陰陽の舞》が筆頭。宝箱ならオプティマスやiFormulaXを置いておきましょう。
ライフに関しては、少しでもマナを伸ばしてオプティマスの着地を早めたいのであえての通常版を採用しました。ここは好みなのでRe:ライフに換装してもいいと思います。
- 《ドンドン打つべしナウ》《フェアリー・ギフト》
打つべしはiFormulaXをタップするのに使います。もはやお馴染みですね。
これまでは手札の枚数がそれなりにシビアだったので、1ドローの付いている通常版を採用していましたが、このデッキの場合はEXウィンのためのハンドの枚数を満たさないなんてことは起こり得ないので、ツインパクト版でも構いません。
ギフトはオプティマスを最速3ターン目に着地させることができるカードです。ただまあ、その分要求値は高め。引いたらラッキーくらいの心づもりでいましょう。
調整枠です。
2枠余ったので今回はとりあえず確定サーチを墳墓避けしつつ積んでみました。ここにクロックとかの受け札を積んでも良いですし、コートニーを追加しても良いと思います。
- 《陰陽の舞》
ループデッキなら大体入ってるやつです。
マナ爆誕0を持ちますが、代償として自然のカードを枚墓地に置かなければなりません。しかしこのデッキの場合コートニーによってマナのカードはすべての文明を持つ扱いとなります。つまり、マナのカードすべてが自然のカードとして扱えるようになるわけです。
で、これをどう悪用する使うかというと、マナに落ちたコンチェの回収に使います。コンチェって先述の通りパーツを回収するカードなんですが、コンチェ自身がマナに落ちた時のことを考えないといけないんですよね。
そこでこいつを使ってマナのコンチェを墓地に落ちすことで、オプティマスで拾えるようになります。ヒッポ自身はマナに落ちてても問題ない(むしろ落ちてないと困る)のが偉いですね。
- 《Dの花道 ズンドコ晴れ舞台》
縁の下の力持ち的なカードです。
自分のクリーチャー全てに《青銅の鎧》のcipを与え、Dスイッチで《母なる紋章》を撃つことができます。主な用途はDスイッチでのオプティマスの踏み倒しですが、クリーチャーが出るたびにブーストするので足回りの安定性の向上も見込めます。
難点は、5マナでこれを張った場合次のターンのDスイッチではオプティマスを踏み倒すのに1マナ足りないところでしょうか。これ+ラララ・ライフなんかで6マナに届かせてから次のターンを迎えるのが理想ですね。
- 《術英雄チュレンテンホウ》
実質的なループパーツです。
マナ武装7で呪文を2回撃てるようになるわけですが、その状況下でコンチェを撃つとあら不思議、なぜか1マナ起き上がってます。
てなわけで、こいつはループしながらマナを起き上がらせることができるわけですね。起き上がったマナで《トンギヌスの槍》を無限に唱えても良いですが、このデッキの場合はiFormulaXやシャコを召喚しましょう。
ちなみにマナ武装はコートニーで染色してるので問題なく発動します。
- 《ノヴァルティ・アメイズ》
受け札。
平時はキャントリップの付いた《ホーリー・スパーク》ですが、SST能力が発動するとコスト8以下の非進化光クリーチャーを踏み倒すことができます。相手の打点を止めながらオプティマスを踏み倒してループの準備に入れるので、かなり相性がいいカードです。
- 《神の試練》《魔天降臨》《困惑の影トラブル・アルケミスト》
自我を出したゾーンです。3枚とも一般的な構築には入っていないカードだと思うので、1枚ずつ採用理由を解説していきます。
まず《神の試練》についてですが、これは単純に相性がいいからですね。このデッキは無限マナブーストによって山札をギリギリまで削ることができるので、試練のEXターン獲得がめちゃくちゃ簡単になるんですよね。試練で獲得したEXターンのはじめにDスイッチ起動、なんて芸当も可能になります。
次に《魔天降臨》と《困惑の影トラブル・アルケミスト》ですが、この2枚は役割的には全く同じカードです。
彼らのお役目はただ一つ、iFormulaXがEXウィンする上でのリソース源。無限マナブーストで伸びに伸びたマナをこれらのカードで全て手札に戻してしまえば、EXウィン条件の達成など朝飯前ですからね。
同じ役目のカードを採用している理由はただ一つ、《アルカディアス・モモキング》ケアです。JO退化が死んだとはいえ、それなりに見るカードではあるので…
採用候補カード
- 《再誕の社》
不慮の事故で墓地にiFormulaXなどが落ちてしまった時のために。
このデッキ、呪文はオプティマスの効果でいくらでも釣ってこれるんですが、クリーチャーをサルベージする手段がゼロなので(欠陥では?)採用の余地は全然あると思います。どうせコンチェで起き上がるから《再誕の聖地》でもいいかも?
回し方
このデッキの回し方は案外単純です。ループデッキと言っても、結構真っ当なループ(?)ですし、最終的なゴールが分かりやすいのもその一助となっていると思います。
まずは初動ですが、この中だとライフが優先度高めです。コートニーは戦況をよく見極めて、除去されなさそうなタイミングで召喚しましょう。
あまり強い動きではありませんが、2ターン目コートニー+ラララ・ライフで疑似フェアリー・ライフのような動きが出来ます。
上手く2→4→6と繋がったらオプティマスを召喚、そのままループに突入しましょう。繋がらなかったりオプティマスを引けていない場合は、晴れ舞台を張る、もしくはサーチ呪文でパーツを揃えるなどループの準備を進めていきましょう。
ループに入ったら、あとはこっちのものです。思いっきりぶん回して気持ち良くなりましょう。
弱点
一度回り始めてしまえばまず負けることはありませんが、いくつか不利対面が存在します。
- 敗北回避効果
シャコのEXウィンはほとんどの敗北回避カードをすり抜けていきますが、《不敗英雄 ヴァルハラ・グランデ》のように常在型効果での敗北回避を持つカードには無力なため、注意したい相手です。現代デュエマでグランデが出てくることがあるのかは疑問が残りますが…
ループデッキであると同時にコンボデッキでもあるため手札の質がとても重要です。なので、そこを刈り取ってくるハンデスはやはり苦しい対面と言えるでしょう。特に、最近環境上位にいるアナハンなんかはアプル出されたら詰むのでガン不利です。マジで。
- 呪文封殺
ループの過程に呪文が絡みまくるのでシンプルにキツいです。アプルと同じで一発で詰みます。
終わりに
というわけで、殿堂解除記念オプティマスループ2022でした。
殿堂王来空間に幽閉されている間にデュエマは随分と高速化・インフレしましたが、なんやかんや今の環境でもそこそこ戦えるんじゃないかな~とか思ってはいます。古豪デッキの意地を見せつけていきたいですね。
では。