【デュエマ】殿堂所感 2022夏
こんにちは、やすぜろです。
去る8月5日に殿堂発表があり、その後殿堂所感を書こう書こうと思いながら先延ばしにしていたら、2週間くらい経ってしまいました。私の悪い癖が出ました。
というわけで、今回は少し遅めの殿堂所感となっています。殿堂予想については前回の記事をどうぞ。
今回新たに規制の対象となったカードは7枚。夏の殿堂としては例年通り、平均的な枚数ですが、環境的には大きな変化が予想されます。てか、変化しました(執筆時点で既に新殿堂施行後)。
じゃ、早速1枚ずつ見ていきましょうか。
新殿堂カード
- 《樹食の超人》《超七極 Gio/巨大設計図》
1枚ずつとか言っておきながら、いきなり2枚同時の解説です。
というわけで、まずはこの2枚、《樹食の超人》と《超七極 Gio/巨大設計図》です。どちらも【グルメ墓地ソース】の根幹を成すカードで、制限をかけるとしたらグルメの方かな~とか言ってたんですが、普通に両方かけてきました。
キーカード2枚が規制の対象となったことでリペアも当然不可能、アーキタイプごと消滅する運びとなりました。まあ、【JO退化】が消えたら確実に覇権を握るデッキタイプだったんで、妥当と言えば妥当なんですけど……
《巨大設計図》に関しては、やっぱり巨大で巨大を拾えるのが不味かったようで、ツインパクト版が殿堂入りとなりました。あと、巨大が8投出来たら結局ピンのグルメも引っ張ってこれるんじゃないのってのもあるでしょうね。
さて、このカード、去年11月のデュエキングMAXで登場したカードなので、約300日という速さで足湯にぶち込まれたことになります。今回規制されたもう1つのカードと並んで9位タイの記録です。今後は【九極侵略】などで第二の人生を送ることになるものと思われます。
- 《月下旋壊 ド・リュミーズ》
お次はこちら。上述の「もう1つのカード」こと、《月下旋壊 ド・リュミーズ》です。このカードもデュエキングMAX出身で、巨大同様300日でお縄となったわけなんですが……
これの規制が発表された時、殆どのDMPが同じ反応をしたと思うんですよ。「え、そっち?」って。
このカードが使われているデッキは、ご存じ【青t黒スコーラー】です。軽量呪文を連打して最速4ターンでのループを狙うデッキで、早い話ソリティアデッキの類です。このデッキにおけるド・リュミーズの役割は、円滑なループの遂行。代替コストで呪文の使用回数を稼ぎながら墓地の呪文を増やす動きがデッキと嚙み合いまくっています。
こうして見ると、今回こっちが規制された理由も理解できるし順当だな、とは思うんですが……
いや、実際今回の規制で【青t黒スコーラー】というデッキタイプは消滅したわけで、役割的にもド・リュミーズを制限した方が確実なのは確かなんですが、アイツ野放しでいいのかなあ……?
- 《竜魔神王バルカディア・NEX》
3枚目はこちら。退化デッキのエース、《竜魔神王バルカディア・NEX》です。
こいつに関しては、まあ、そうだよね……って感じですね。十中八九制限されるだろうな~と思っていたので特に驚きもありませんでしたし、妥当中の妥当だと思います。
元を辿れば、進化クリーチャーの再構築の裁定が変わったのがすべての始まりで、「デスマーチの進化元になれて」、「退化したターンに殴れて」、「盾をすべて割りながら後続も呼べて」、「呪文をロックしてトリガーケアが出来る」こいつは、持てる要素すべてが余りにも退化というギミックと噛み合い過ぎていました。
タマシードの登場によって以前ほどの決定力は無くなったものの、こいつを4ターン目に立てられて盤面を返せるデッキはそう多くありません。先4でこんなん出されたら普通に無理なんですよね。
退化のギミック自体は未だ健在なので、今後はフィニッシャーをゲンムエンペラーなんかに変えたリペア構築が使われていくことになると思います。まあ、出力は当然大幅に落ちますが……
新プレミアム殿堂カード
- 《爆熱剣 バトライ刃/爆熱天守 バトライ閣/爆熱DX バトライ武神》
いや~~~~~、これはビックリしましたね……
予想してる人がそれなりに居たのは知ってるんですが、アドバンス限定のカードだし流石に無いんじゃないかなって思ってたので……
というわけで、プレ殿に昇格したのはこちら、《爆熱剣 バトライ刃》です。ドラゴンサーガが生んだバグのひとつで、一時期は閣ループなんてことをしながら山札のドラゴンをすべて場に出したりしていました。裁定変更後も、【ハムカツドラグナー】の主軸として環境を破壊したりとその暴れっぷりは枚挙に暇がありません。ヘブフォヒビキバトライハムカツゲンムは魔法の呪文。
モルネクとのプレミアム超次元コンビや、その後単体での殿堂などを経験してきたカードですが、今回ついに温泉行きが決定してしまいました。やっぱり、無いも同然の龍解条件がダメだったんですかね。発売予定のモルトのレジェンドスーパーデッキとの兼ね合いもあると思いますが、何にせよ1つの時代が終わったような感じがしますね……
新プレミアム殿堂コンビカード
- 《禁断英雄 モモキングダムX》《未来王龍 モモキングJO》
王者、堂々完結。
というわけで、新たにプレミアム殿堂コンビとなったのは《禁断英雄 モモキングダムX》と《未来王龍 モモキングJO》の2枚です。
いや~、久しぶりに見ましたよプレミアム殿堂コンビとか……《龍仙ロマネスク》+《母なる大地》&《母なる紋章》以来なんで、15年振りとのことです。ビックリ。
この2枚を同じデッキに入れることが出来なくなった以上、【JO退化】というアーキタイプは完全に消滅。全国大会覇者もついに終焉を迎えることとなりました。
プレミアム殿堂コンビという形は、発売・再録からさほど日数が開いていないこの2枚に対する規制として一番丸いものと言えます。単体ならまだそれぞれ4枚使えますからね。今後は両者とも健全な使われ方をしていくでしょう。
していくでしょう。
今後の環境
さて、今回の殿堂施行で環境トップのデッキが軒並み消滅した一方で、一切お咎めが無かったデッキも多々あります。
新殿堂後の環境ではこれらのデッキが中心となっていくものと予想されます。特に、環境の速度を定義していた【JO退化】などがいなくなったことで、4ターン以降の決着を狙うデッキが復権。これまでより若干後ろ寄りの環境になるんじゃないかなと思っています。にしてはアグロ多くないか?
9月からの新シリーズでこの環境がどう変化するのかも見ものですね。
では。